vague fear

 信じられてないな、ってなんか改めて。他者や社会、とかそれを取り巻く価値とか、ひいては自分を、って書くと抽象的に過ぎるものを恐れているみたいだけど、そういうことでもなく。もっと感覚的に、中枢神経から不安や恐怖が迫り上がってくるかのように。別に、恐れを感じてしまうそれらが常に自分に対して攻撃的であるとか、脅威をもたらすとか、現実にそうであると思っているわけでもない。
 そういうものを自分や誰かに与えるために他者や社会は存在しているわけでも、それを目指しているわけでもないはずだし、もちろん、いろんな綻びや弱さや落とし穴があるから、そのようなことが「起こってしまいうる」だけで。基本的に目指しているのは、幸福とか豊かさとか喜びとか温かさとか知恵とか、のはずで、まあもちろん下衆なものや醜いものや汚れたものを求める衝動とかも、場合によってはあるだろうけど。
 世界はひとつじゃない、だから恐れる何かしかないわけじゃないって、いうだけの話なら、そんな理屈上のことはわかってるし、というか実際上もわかってるって話だ。きっと。でも解りきっているわけでもないのかもね。何らかの種類の強さも、恐れからの解放も、それに至る道も、そもそもそういった強さがいいことかどうか、望んでいるかどうかも。確信できていない、そして無意味に足踏みする。たとえ踏み外したって、大層なことがあるわけでもきっとない、のかもしれなくても。
 ううっ漠然としすぎてる。他人も政治や思想や何もかも勝手にすればいい、というかするしかない、基本的にそうであるしかない、って思ってても、じゃあ何の理想や望みも、自分に対してであれ他人や世界に対してであれ、持ってないかっていったら、そんなことでもなくて。でも何を目指せばいいのかも、それほど解ってない。知ることや解かろうとすることはできるし、役に立つものもある。それくらいか。
 まあでも、弱いんだろう。だろうっていうか。