おろか

 普通に頭がよくないんだろうなあ、っていうか。ここでどうこういろいろ書いてみても。別に能力が云々とかじゃなく。それもあるけど。いってみりゃ要領とか。そういう限定的なことだけでもなく。すべては敵でもなんでもなくて、恐れなんて必要ないとか、それはまあなんとなく感覚的に理解できるところはあって、そういう心で生きられればきっともっと楽だったりして。結果的に生きる場所がどこになったとして。状況がどうであれ。
 いってみればあらゆることは嘘で、何もかも心が作っている、というのも、まあたしかにね、と思う。昔は微塵もそんなふうには思えなくて、ここまで世界が怖かったり、辛かったりするのは何でなのか、わからなかった。いや、怖さや辛さを感じている対象はわかるけど、なぜ自分だけがそうなのか、それをどうこうできる、とかそういう諸々がさっぱりだった。さっぱりっていうほどでもないのかな。わからないけど。過去を思い出してああだった、と思ってもそれは今編み上げたもの、ではあるし。
 もっとはやく気づいていたりわかっていればもうちょっとどうにかできた、のになあ。という時点でダメですかね。でも外側が怖かったり敵だと感じてしまうことをまっさらにできる気もしないような。でもないかな。
 まあ自分で思ってるより、自我が強かったりするんだろう、だから、外側との境目が大きくて過剰に反応するし、その割に自分を変えられないし、怒りや恨みも強くなったりとか…それが禍根になったりもしたんだろう。
 もっとすっと流れるように生きたり、そういう意識でいられれば、素敵かどうかはともかく面倒じゃなかったりする、んじゃなかろうか。
 まあ、せめて必要もない不幸や懊悩をわざわざ作り出すのはやめたいし、できればやめてほしいけれど。
 でもやっぱいろいろ自信ない。言葉や観念ではいろいろ言えるけど。がんばってたつもりで結局は遊離してたのかな。