ネガティブ・マインド

タイトルを見たときは認知療法とかを扱った内容なのかなとちらっと思ったんだけどそうでなく(それもあるんだけど)、社会心理学方面の理論でうつ的な感情やひどい落ち込みの要因を説明する、という内容だった。
自分に注意を向ける「自己注目」という概念を2章で説明していて、自分の行動を適切なものに調整する働きがある反面、ネガティブな気分を増大させることがある、とのこと。
あーなるほど、と自分の経験に重ねていろいろ理解できた気が。というか自己注目そんなにしない人とか状態ってのもありうるのか、というのにちょっと意表を突かれた。自分にとって当たり前すぎるようなことだから、可変的なものとして考えることができてなかったなーと。
多くの人が感じないところでネガティブな気持ちを感じやすいとか人の視線を気にしやすいとかそういうのの自覚はあったけど、自己注目の段階でしないってことがあるというのはあまり気付けてなかったな、そういう状態を実感できない、というか。少なくとも昔は。今はまだわかるけども。
あとは内在他者とか自己確証とかでネガティブな気分が強まっていくこととか自己注目を機能的なものにするとかいったことがあって、使える内容だと思った。
ざっとしか読んでないのでこれからもうちょっと読み込む。